毎日筋腫、時々禁酒。~子宮筋腫腹腔鏡手術の記録~

30代半ばで子宮筋腫の腹腔鏡手術を受けた記録です。(リアルタイムではなく後から思い出して書いています。)

注射5回目(スプレキュア)と自己血採取

内診の結果、子宮筋腫が8cmまで小さくなっていたので注射がリュープリンからスプレキュアに戻りました。

 

平成30年4月25日(水)

最後の注射のほかに、手術で輸血が必要になった時のために保存しておく自己血を採取します。

自分の血取っておいて戻すって画期的じゃない?最初に「自分の血取っておいて戻せばよくね?」って言いだした人みんなで胴上げとかしたくない?

 

看護師さんからの宿題は

・お昼ご飯をしっかり食べること

・500mlのペットボトル飲料(ポカリスエット等)を持参すること

 

医師に針を刺してもらった後、ベッドに横になりパックに血がたまるのを待ちます。割と献血も好きなので血を抜かれること自体はそんなに苦じゃないのですが看護師さんがめちゃくちゃ励ましてくれます。

 

「あー!もう半分くらいたまったよ!すごい!」

「大丈夫!すっごいいい感じ!」

「いいね!いい調子で出てるよ!」

 

グラビア撮影のカメラマンか。

 

褒められて伸びるタイプの私の血管も調子に乗りまくり、無事採取できました。

 

注射4回目(リュープリン)と術前検査

スプレキュアからリュープリンにかわってビビりまくっていましたが、副作用に変わりはなく頭痛かったり肩こったりしつつも毎日飲酒だけは欠かさず続けていました。

 

そして3月29日。

4回目の注射のあと、術前検査がありました。

 

【血圧】

ちょっと緊張しているせいか高記録をマーク。

【尿検査】

あっぶね!検査前にトイレに行ったんだけど混んでたからあきらめてよかった!混んでてくれてありがとう!

【心電図】

こんだけ婦人科通ってると、もはやパンイチになることくらい朝飯前。むしろ「えっパンツはいたままでいいんですか!?」の勢い。

【レントゲン】

MRIに比べれば赤子の手をひねるようなものです。

【肺活量】

そういえば会社の健康診断で「肺活量18歳」って出たんですよ。で、喜んでたら「血管年齢60歳」って結果もついてきて。肺活量青春真っただ中に対して血管前期高齢者って危なくないですか。

【血の止まりやすさのテスト】

耳たぶから出血させて、一定時間ごとにどの程度血が止まったか調べるテストみたいです。たいして痛くはないんだけど、ストップウォッチ持ったお姉さんと無言で向き合ってる気まずさよ。

 

手術の日程も決まり、いよいよ現実味を帯びてきました。

 

注射3回目(リュープリン)

多少の副作用もありつつスプレキュアと付き合うこと2か月。突然生理が来ました。

フレアーアップってやつ?いや違う多分違う。これ普通の生理だわ。

 

スプレキュアおめぇ!!あんだけ副作用ばらまいといて本作用がお留守とはどういうことだ!!!子宮筋腫そのままでただ頭痛やらほてりやら出るなんて、アメとムチどころかムチとムチとムチしかねーじゃねーか!!!

 

3回目の注射を打ちに行ったときに主治医に相談したところ

「ちょっと強めの薬に変えましょう。」

はい出ました。

この界隈では名前を聞かない日はない、あの…あの…

リュープリン様!!

 

あんたもさぁ、子供じゃないんだから分かってるでしょリュープリンさんよう。こっちも遊びで大金払って注射キメてるわけじゃねーんだよ。そろそろ誠意見せてもらいましょうかねぇ。

と、頭の中でアウトレイジを一芝居打ってから初リュープリン。

 

痛さも金額も、ついでに言うと副作用もスプレキュアと大差なかったです。

スプレキュアの副作用?

主治医からも「何らかの副作用はでるかも」って言われてたし、ツイッターやら先人達のブログを見る限り避けられない道なのかなとは思ってましたが

 

来ましたよ、副作用。

勝手にスプレと呼んでもう同棲カップル気取りだったスプレキュアが牙をむいてきました。と言っても多分私のは軽い方なんだと思います。

以下、副作用ではないものも含まれるかもしれませんが、主な症状を書いてみます。

 

【ほてり】

突然顔がかーっと熱くなる。汗が出るほどではないけどとりあえず熱い。

飲み会でベロベロに酔っ払った翌日にシャワー浴びてる時にふと、そういえば昨日後輩に向かって「私だって、若い頃はまあまあ?モテたわけよ~」とかくだらねー見栄張っちゃったなーって思い出して「あー!!!!!」ってなるときのほてりととても良く似てるので、酒飲みあるあるだと思えば乗り切れる。

 

【頭痛】

寝込むほどではないけど静かにズキズキ痛む。結構頻繁に発生する。

ブログタイトルに「時々禁酒」って書いてある割に、私の休肝日って4年に1回くらいしか来ないんですよ。もはやオリンピック。もうね、日の丸背負ってるくらいの気持ちで休肝日キメてる。手をグーにして心臓のあたりトントンって2回叩いちゃうくらいの気合で休肝日に臨んでる。そんな調子なので、年の半分くらいは二日酔いなんです。なので、「これは二日酔いの頭痛。迎え酒により完治する。」って思い込めば乗り切れる。

 

【肩こり・肩の張り】

普通に仕事してるだけなのにやたら肩がこる。ほぼ毎日。

酔っ払って帰ってきて「ちょっとだけ横になろう。ちょっとだけね。ここで寝たりしない。」って心に誓ってコタツで横になった時って絶対眠っちゃいません?もう百発百中。泥酔しても帰宅できたんだから、ベッドまでがんばれよ私!そしてコタツで朝を迎えると確実に肩や腰がバッキバキになるんですよね。それよりはマシかなって思えば乗り切れる。

 

【自己肯定感の低下】

何か失敗した訳でもないのに、私なんかどうせ感がひどい。やたら落ち込む。

そもそも毎日ストロングゼロを1リットル飲むような奴は自己肯定感高くちゃいけないだろって思えば乗り切れる。

 

【酒が弱くなる】

以前と同じ量飲んでも泥酔。酒飲みにとって致命傷。

私、飲み会のない日は家でクリアアサヒ贅沢ゼロ(500ml)×1、ストロングゼロ(500ml)×2を飲んでるんですけど、ストロングゼロ2本はきつくなりました。何気に酒代が抑えられてる!?ってことで乗り切れる。

 

いえ、すみませんふざけてないです。

他の人のブログを見てると壮絶な副作用が出てる人もいらしたのでかなりビビッてましたが、私はまあ我慢できるレベルでしたってことだけでもお伝えできれば。

そもそも副作用が軽い人はSNS等にあまり書いてないってだけで、軽い人もたくさんいるのかもしれませんね。

注射2回目(スプレキュア)

1回目の注射の後、怖くなっていろいろ調べました。

私の検索履歴

「スプレキュア 副作用 いつから」

「スプレキュア 副作用 1回目」

「スプレキュア 副作用 つらい」

必死か。

 

もうケータイで「す」と打てば予測変換されるスプレキュア。「ふ」と打てば予測変換される副作用。

結論として、私の1回目の注射後、自覚できるような副作用はありませんでした。

 

そして2月1日、2回目の注射。今回もスプレキュアです。

前回お腹の右側にしたので、今回は左側。

肉が多いところの方が痛くないんですって奥様!やったね!蓄えた腹肉がこんなところで役に立つとは!むしろ今日のためにあえて腹肉育ててきたとこあるから。夏のビキニとか全部諦めて今日のために調整してきた腹肉だから。仕上がってるから。

 

私の鉄壁の腹肉と看護師さんのスーパースキルの合わせ技により、今回も「我慢できるけど、これ以上痛くなったら無理って言おう」っていうギリギリのラインで注射が終了しました。

 

パンツのゴムが当たって微妙に痛い。

前回は初めての注射の高揚感で気にならなかったけど、「アンタ今日が初めて?フッ…なーに、すぐに慣れるよ」みたいな経験者の余裕すら生まれてる今日はパンツのゴムが非常に気になる。

①少し持ち上げてみる。

 →歩いてるうちに落ちてきて結局痛い

②少し下げてみる。

 →歩いているうちに上がってきて結局痛い

③脱いでみる。

 →まだ社会的に死にたくないのでできない。

 

パンツのゴムが気になるのは1~2日。

洗い物してシンクに当たり金剛力士像みたいな顔になるのが3~4日。

スプレ?あいつもまあ尖ってるとこあるけど根はいい奴さって思えるのが7日。

 

この薬、お腹に留まって4週間くらい少しずつ効果を発揮するらしいです。

4週間寝食を共にするなんてもはやスプレと私は同棲してるといっても過言ではない。

ねぇスプレ~カーテンの色何色がいい?

スプレ!ボディーソープ切れてたから買っておいたよ!

あーもう今日夕飯作りたくないから外で食べよ!スプレ何食べたい?

そんな寝食どころかトイレもお風呂もご一緒しつつ同棲気分を味わっていたら、仲良くなりすぎて副作用きました。

 

裏切ったなスプレキュアアアァァァァ!!!! 

注射1回目(スプレキュア)

主治医と相談の結果、1月から注射によるホルモン療法で子宮筋腫を小さくして、5月に手術を行うことに。

 

12月の診察で「1月の生理きたら最初の注射打ちましょう」ということになっていたので、とりあえず1月5日に予約を取りました。来なければ予約日延期すればいいかーっていう軽い気持ちで。

 

年が明けたらついに治療が始まるのか…としみじみした年末。

突然来たんです。

何の前触れもなくやってきたんですよ。

あいつが…あいつが。

 

そう、生理が。

 

生理来たら注射も何も、年末年始で病院やってない!!!

Hey siri!いやもうOk,google!でも何でもいいから教えて!

私いつ病院に行けばいいの!?

大パニックでしたがどうにもならないのであきらめて、当初の予定どおり1月5日に病院に行きました。

 

「普通は生理2日目くらいに打ちますけど、大丈夫です」

大丈夫だったー!!

 

で、最初の注射はスプレキュアでした。

腹に打つんですよ。腹に。

診察台で足をパッカーン!と開くのは平気になってきても、人様に腹肉をつかまれるのは羞恥心やら何やらが溢れ出るものです。

 

「はい、痛いからできるだけ楽しい事考えてー!」

た、楽しい事…?えっと、えっと…

 

ブスー

 

「薬入れるから痛いよ、ごめんねー」

 

いやちょっとまだ楽しいことが間に合ってないんですけど!

 

痛っ!!百万円当たる!!

全然楽しい事追いついてなかった。ただ痛い後に妙に俗的な楽しいこと考えただけだった。痛いし百万円当たってないし腹肉をつままれただけだった。

 

痛いとは言いましたけど、そんなびっくりするほど痛いわけじゃないんです。

あっこれなら後数回分我慢できるわーって程度でした。

でも私の30年を超える人生経験から言って、「あっこんなもん?楽勝楽勝w」とか思ってるとだいたい次回痛い目みるのであくまで謙虚にいきたいと思います。次回は百万円なんて大きなことを言わず、謙虚に3万円当たるくらいにしたいと思います。

 

※注射はだいたい自己負担額9,000円くらいでした。

 

初めてのMRI検査

 いつも行っているクリニックでは手術はできないのとのことなので

都内の病院を紹介してもらいました。

「この子宮筋腫の大きさだと開腹手術になる可能性もあるけど、この先生なら多分腹腔鏡でやってくれるよ。」

という心強い言葉と共に。

 

手術に先立ち、MRI検査を受けることになりました。

検査着へ着替えて問診。

「閉所恐怖症ではないですか?」

「ないで…(ちょっと待って、私閉所恐怖症かどうか分からなくない!?大人になってからそんな狭いとことか入ったことないし…でも閉所恐怖症だったらそれっぽい自覚症状とかあるものじゃない!?検査受けてみて初めて閉所恐怖症だと分かったらどうしよう…いやでも…)」

変なタイミングで固まっていたら検査技師さんが

「あ、うちの機会は割と開放的なんでちょっと狭いところが苦手くらいなら大丈夫です」

と優しい言葉をかけてくれました。

 

そして初めてのMRI検査。

感想を一言でいうと、

 

うるせえぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!

 

昼寝してたら突然床下で解体工事が始まったかと思うほどの大音量。

いや狭いとか狭くないとかもはや気にならないよ!

これだけ医学が進んでるのにこの音量ってどうにもならないの?

「何かあったら押してください」って渡されたナースコール押しそうになりましたよ。

工事が!私の周り全方向を工事に囲まれているんですけど!!って。

痛くもかゆくも怖くもない。ただ、うるさい。

そんなMRI検査でした。

 

ちなみに検査の結果、子宮筋腫はへそのあたりまで育っていて、

だいたい新生児の頭くらいの大きさ、とのことでした。